簿記でたまに耳にする逆仕訳。
では、なにが逆なのでしょうか?
結論
結論から言えば、貸借を逆にして行われる仕訳です。
1.簿記の逆仕訳について
逆仕訳は記帳を誤った場合など、なんらかの理由で逆にして行われる仕訳です。
基本的に帳簿を訂正する場合には消しゴムで消してはいけません。
恣意性が介入しないように、記録として残しておく必要があるのです。
2.ただ貸借を逆にするだけ
貸借を逆にすることで、貸借のどちらにも同じ項目がきます。
帳簿に記帳したものを訂正する場合には基本的に逆仕訳を行います。
3.逆仕訳を行う場面【3選】
逆仕訳を行う場面【3選】は、以下の通りです。
3-1.再振替仕訳
先ずは、再振替仕訳です
再振替仕訳は、前期に振り替えた仕訳を当期に反映させるだけです。
・前払費用、未払費用
・前受収益、未収収益
損益項目は、資本振替により繰越利益剰余金に計上されているので、損益項目が時期に繰り越されることはありません。
3-2.誤記入
次に、誤記入です
金額を誤って書いている場合や勘定科目を間違っている場合には、正しい会計処理に訂正する必要があります。
簡単に考えるのであれば、仕訳するべきではなかったと言えます。
あくまでも取引が発生することにより記帳を行うので、逆仕訳により訂正しなければなりません。
3-3.返品・値引・割戻
最後に、返品・値引・割戻です
何らかの理由で全ての商品を返品する場合には、売買の際に行なった仕訳をそのまま逆仕訳します。
ですが、勘定科目としては同様に逆仕訳を行います。
結論:仕訳を消したい時に行う
逆仕訳を行う場面【3選】
・再振替仕訳
・誤記入
・返品・値引・割戻
意図はそれぞれ異なりますが、行なっている内容としては仕訳を消しているということです。
同じ勘定科目の貸借に同じ金額が入った場合には、当然ながら貸借がゼロになることを理解しておきましょう。
では今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/