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『粗利』という言葉を聞いたことありますか?
副業を行う際にも、お金を稼ぐ際には粗利を知っていたほうが良いでしょう。
結論から言えば、粗利は『売上総利益』の事を言い、売上の増加や売上原価の減少により増やすことが出来ます。
今回は、その内容と増やす為にすべき基本をご紹介していきます。
1.粗利とは何か
冒頭でも申し上げた通り、粗利とは会計的に言えば、財務諸表の『損益計算書』に計上される「売上総利益」にあたります。
財務諸表の『損益計算書』とはなにか分からない方は以下の記事をご参考にしてみて下さい。
参考記事:財務諸表と財務会計の機能,収益・費用と損益計算書【P/L】
簡単に言えば、「1年でどれだけ儲けがでたか」を表すものです。
その中の「売上総利益」とは「売上高」から「売上原価」を控除したものです。
以下の計算式で計算されます。
売上総利益の計算
売上高-売上原価=売上総利益
これに対し、1年間の最終的な利益(or損失)である当期純利益(or当期純損失)は以下の計算式で計算されます。
当期純利益(or当期純損失)の計算
この中でも粗利たる売上総利益は色々な経費を引いていく前の金額で計算の基礎です。
主たる商品を売った金額から、その原価を引いた利益ですから、売上総利益はとても大切なのです。
2.売上高と売上原価
以下、売上総利益の計算に関わる売上高と売上原価の詳細についてみていきます。
2-1.売上高
売上高とは、商品を売った場合における金額です。
これを売ろう♪
と思って経営を始めますよね。
車屋さんなら、「車を売ろう」と思って始めるわけで、その際における商品は「車」で、車を売った際における金額が売上高です。
ブログを書いている場合における商品は「ブログ」で、「グーグルアドセンス」や「ASP」で発生する収益が売上高です。
2-2.売上原価
売上を上げるのに直接的にかかった金額です。
売上原価は、以下の計算式で計算されます。
売上原価の計算
①期首商品棚卸高
1年の初めにある商品の金額です。
②当期商品仕入高
1年間で仕入れた商品の金額です。
③期末商品棚卸高
1年の最後にある商品の金額です。
3.増やす為にすべきこと
売上↑-売上原価↓=売上総利益↑
算数として見てもらえば分かる通り、売上高を増加させるか売上原価を減少させれば売上総利益は増加します。
売上高の増加や売上原価の減少は一概には言えませんが一般的に行われる方法をご紹介していきます。
3-1.売上高の増加
売上高を増加させるには、市場調査から商品自体の品質向上は勿論のこと、営業を行なうこともあげられます。
ブログで例えるなら以下のように表せます。
市場調査
どのようなキーワードが検索されているか、他の方がどのような記事を書いているか調べる。
品質向上
文章の内容や書き方を工夫して読まれやすくする。
営業
SNSなどで見て貰えるように、ツイートを定期的にして促すことが、営業にあたります。
簡単に言えば、商品を買って貰うというだけですが、これ等のみでなく多様な方法を模索する必要があります。
3-2.売上原価の減少
売上原価を減少させるには、仕入れ先の選定や人件費や経費の削減があります。
計算上で言えば、期首商品が多ければ増加し、期末商品が多ければ減少します。
これを操作するのは売上原価を減少させる方法として正しくありません
期末商品が多く売上原価が増加することで、当期の利益が増えたとします。
ですが、当期の期末商品棚卸高は、次期の期首商品棚卸高になるからです。
つまり、
当期の期末商品棚卸高が多く当期の利益が増えた分は、次期の利益から減少します
ですから売上原価を減少させるためには、以下のことが有効なのです。
・商品の仕入先を検討・製造の場合、材料の仕入先検討
・外注を利用して人件費を削減
・製造に関わる経費を削減 etc
まとめ
このように粗利とは、『損益計算書』における「売上総利益」であり、以下の計算式により計算されましたね。
売上総利益の計算
売上高-売上原価=売上総利益
売上原価は以下の計算式でした。
売上原価の計算
増やす為には、売上を増やすか売上原価を減らす必要がありました。
売上↑-売上原価↓=売上総利益↑
また、これ等を達成する為には以下の方法がありました。
売上を増加させる方法
・市場調査
・品質向上
・営業 etc
売上原価の減少
・仕入れ先の選定
・外注を取り入れる
・製品の製造に関わる経費の削減 etc
このように、粗利ひとつ考えるだけでも、自分が業務を行ったり、副業を行う際にも利用できる知識となります。
積極的に考えていくように心掛けていきましょう。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/