簿記は初学者にとって学びづらい学問だと思います。
それはなぜでしょうか?
その原因を知ることで対策を考えることが出来るようになると思いますし、今後の勉強に多大なる影響を及ぼすと思います。
今回は、簿記が勉強しづらい原因と対策について解説していきます。
1.原因
原因として考えられるものは沢山ありますが以下の3つの視点から見ていきましょう。
①仮想空間
先ず、簿記は日常的に会社で起こっていることを、帳簿に書きます。ですが、会社で取引を行っている方ならまだしも、そのような経験の無い学生の方などからしてみたら仮想空間に迷い込んだ気分でしょう。
国語なら【あいうえお】、算数なら【12345】のように現実的に利用してきたことが教科書に載っているのとは違いますよね。
前提として色々なことが関わっているわけです。
②実務先行
次に、実務が先行しているというところです。
基本的に実務で起きた取引を財務諸表にどのように表すか、故に帳簿にどのように書いておくかというのが簿記の流れで、実務で起こっていることがあくまでも前提にあります。
ですので、実務での取引の形態が変われば状況は変化していくということです。
③機械的な説明
最後に、説明をしてくださる方がどのように説明してくれるかが大切です。
どの勉強においても言えることですが、簿記の場合は特に言えると思います。
それは、簿記の5大要素と取引の8要素で全て説明出来てしまうからです。現実にどのような取引があり、簿記の5大要素のひとつとしてなぜ分類されたかが大切です。
ですが、それが「資産」に分類されているとすれば「資産なので借方で増えます。」で完結です。
内容を理解しながら勉強をされる方なら尚、機械的な説明過ぎて理解しづらいと思います。
2.対策
対策に関しても様々な考えがあると思いますが、出来る限り簡単かつ分かりやすい方法をご紹介します。
①実際を重視
色々なことをまとめて考えると分かりづらいものとなりますが、ひとつひとつは難しいものではありません。
実際に起こっていることを常に重視して考えていきましょう。
この下の例えはあくまでも例なので、分かる方だけなんとなく見て下さい。分からない方は飛ばしていただいて結構です。
例えば、固定資産の減価償却を考えてみて下さい。
固定資産の車両運搬具の減価償却費の方法として定額法や定率法などがあり、定率法の計算における当期の償却額を計算するには、帳簿価額(取得価額ー減価償却累計額)×償却率で計算される。
これがもし、月割計算や取得価額が載っていない場合など、もっとややこしい計算をしていたら頭が混乱してくると思います。そんな時に思い返してほしいことがあります。
『今、なにやってるのか?』この視点が大切です。
出来ることなら、車を見てみて下さい。
この車は、使えば汚れて壊れていきます。また、新しい車がでれば価値が下がります。このようなことを帳簿に表現しているのです。
②簡単に考える
簡単に考えていくことも大切です。
過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源
現状で、正式には資産の定義はこのようになっています。
ですが、資産は自分が会社で使うモノと後で金銭を受け取る権利などです。
車は、会社で商品を運んだり自分が移動したりするのに使います。会社で使うモノですので資産です。
現実を見て簡単に考えていくことが大切です。
3.まとめ
このように、簿記が分かりづらいのには原因があります。それに対して、どのように対策すればよいかあくまでも一例として大切なことをご紹介してきました。
簿記は仮想空間で行われていることでなく、現実に行われていることだということを身を持って分かって頂くのが一番早いと思います。
その為には、前述した車のように、お店に行ったときに簿記の考えを持ちだしてみると良いでしょう。
なぜなら、皆さんがいつも買っているモノは『商品』です。その商品が運ばれてきた車は『車両運搬具』で、買ったという事実は、店からすれば『商品の売上げ取引』です。
実際に経営者として帳簿に付けていくには、もっと細かい正式な知識を身につけていく必要がありますが、簿記を勉強している段階ではそこまで知る必要はありません。
それに実務として働いている方もそこまでの詳細は分かっていなく、調べながら行っている可能性も大いにあります。
ですから、多少間違っていたとしても、簡単に考えていき徐々に細かい部分を覚えていけば良いのです。
そうすることで、簿記の分かりづらい部分が分かりやすくなり、楽しく理解が深まっていくと思います。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(´つω・。)