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【簿記】給料から引かれる内容【会計処理】

 

1.個人の視点

個人の視点

 

・社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)

・所得税の源泉徴収

・住民税の預り金

 

主にこのようなものが天引きされることになります。

 

給料日に支払われる給料が減ってしまうので、あまり良く思わない方も多いと思いますが、企業に勤めていない場合、内容は少し異なるにしてもこれ等を税務署や県税事務所(又は都税事務所)に自分で納めなければなりません。

 

ですから、いつどのくらい支払わなければいけないか考える必要もないので、企業が給料から引いてくれていることで、とても楽になっています。

 

2.企業の視点

企業の視点

 

個人の視点で考えれば引かれる分ですが、企業側からすれば給料の支払いから代わりに引いておかなければならない分です。

 

さらに、企業では通常沢山の従業員が働いていることが多いですし、帳簿に会計処理としていくら給料を払い、その内何の為にいくら預かっているのかを、残しておかなければなりません。

 

また、一時的に預かりそれぞれ支払時期が来たら個人の代わりに納付すべき場所に納付する必要があります。

 

3.会計処理

会計処理

給料の支払い時において、借方に『給料(費用)』を計上するとともに、貸方に『所得税預り金(負債)』や『社会保険預り金(負債)』を計上しますその余りを現金や預金で支払うことになります。

 

貸方の預かり勘定に関しては一時的な預かりであり、時期が来たら納付しなければいけないので負債、に計上します。

 

給料の支払い時

 

借方 貸方
給料 ××× 所得税預り金      ×××
社会保険料預り金  ×××
現金預金        ×××

 

これらの預かったものは上で述べた通り支払時期が来たら納付しなければなりません。

 

ですが、社会保険は預かったものだけでなく企業側が負担する分もあるのでそちらは『法定福利費(費用)』で処理します。

 

所得税の納付時

 

果物
所得税預り金 ××× 現金預金 ×××

 

社会保険料の支払い時

 

果物
社会保険料預り金 ××× 現金預金 ×××
法定福利費     ×××

 

このような支払い時において従業員の立て替え払いをした場合は後で従業員から回収するので『従業員立替金(資産)』で処理しておき、給料から回収した時に貸方に持って行き相殺します。

 

社会保険料の支払い(立て替えあり)

 

借方 貸方
社会保険料預り金 ××× 現金預金 ×××
法定福利費     ×××
従業員立替金    ×××

 

給料の支払い(立て替え控除)

 

借方 貸方
給料 ××× 所得税預り金    ××
社会保険料預り金  ×××
従業員立替金    ×××
現金預金       ×××

 

 

まとめ

 

このように企業は社会保険料や所得税の源泉徴収などを給料の支払い時において預かり、適正な時期に納付します。

 

どのようなことが現実に起きてるかを把握した後、会計処理を確認していきましょう。

 

個人で受け取る給料を支払う側の視点に変えることがまず大切なので、その視点で見ていくと理解しやすいと思います。

 

では、今回は以上です♪

ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)

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