確かにそのような問題も多いのですが、基本的には原価計算の基準通りです。
結論から言えば、方法を学ぶと同時に計算をする前にどのような手順で解いていくかも学ぶことが鍵になります。
そこで今回は以下のことについてご紹介していきます
1.工業簿記とは
会社で製品を製造する場合において、利用する簿記です
これには、『原価計算基準』というルールに乗っ取り行う必要があります。
ゆえに、簿記を勉強していくうえで切り離せない存在なのです。
2.なぜ計算する前にすべてが決まるのか
簿記の資格試験には、工業簿記以外に様々な科目があります。
日商簿記1級で言えば、以下の科目です
・簿記
・会計学
・原価計算
これ等の科目と比較して、工業簿記におけるルールはさほどややこしいものではありません。
さらに、通常の商業簿記に比較して改定がされていないため、徐々に文言に見慣れていくことも出来ますし、量も多くありません。
ですから、1級の理論の出題ならほとんどそのままの記述ですし、計算問題のルールは覚えていくことはそこまで大変なことではありません
私もそうですが、勉強をされてきている殆どの方は、問題がなにを言っているかが分かってしまえば、解けるのです。
例えば、詳細に知りたい方は以下のような感じです
製造間接費の計算は、材料費・労務費・経費の内、直接製品に賦課できない金額を時間などの物量基準に従って製品に配賦する。
↓
その後、原則部門別原価計算を行うがその方法には補助部門間の取引をどれだけ考慮するかにより、直接配賦法など方法が4つある。
↓
でも、配賦基準にどれを使ったら良いかわからなかったり、そこをちょっと捻られると分からなくなります。
ですから、手順通りに冷静に解いていく必要が有ります。
3.解く手順【3STEP】
解く手順【3STEP】は、以下の通りです。
STEP 1. 問題文を読み状況を整理
先ずは、問題文を読み状況を整理することです
総合原価計算などは特に細かく、複雑な場合があるので注意しましょう
・先入先出法
・非度外視法
・両者負担
・評価額あり
・追加材料の投入
両者負担の場合においては、労務費・間接費も月末も100%になる上、通常完成品は当月投入分のみに配賦します。
このように、細かく複雑な場合が多々あるので良く読んで整理していきましょう。
STEP 2. なにを求めれば良いのかを考える
次に、なにを求めれば良いのか考えましょう
ですから、頭の中で最初の問題の流れを利用してBOXを書いていく場合も多いですよね。
そのような場合には、BOXのどこの数字が答えになるのかなどを考えましょう。
目的を想定しておけば、果てしない道を歩くよりも、気持ち的にも楽になります。
STEP 3. 実際に分かるところから解く
基本的には、解いていく流れの中で答えを書いていくことが想定できます。
ですが、問1が解けなくても問3が解けたりすることもあるわけです。
これは、自分が得意としている場合もありますので、自分が解けそうなところだけを解くというのも戦略です。
まとめ
工業簿記を解く手順【3STEP】
・STEP 1. 問題文を読み状況を整理
・STEP 2. なにを求めれば良いのかを考える
・STEP 3. 実際に分かるところから解く
このように、ルールが分からない場合にはルールを覚える必要はあります。
ですが、教科書を勉強したから解けるわけではありません。
そうすることで、工業簿記は難しく感じなくなるはずです。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/