1.現金とは
みなさんは現金と言うと、どのようなモノが思い付きますか。
また、「現金」と一概に言っても人がどのようにその言葉を使っているか、分野によって違うかもしれません。
今回は会計学上で考えられている「現金」についてご紹介していきます。
2.範囲
現金とは、「お金」と「通貨代用証券」です
つまりは、日本円なら以下の通りです。
・1円・5円・10円・50円・100円・500円等の硬貨。
・1,000円・2,000円・5,000円・10,000円等の紙幣。
あと、お金っぽいモノです。
つまりは、お金に換えやすいモノです。
3.通貨代用証券
通貨代用証券は、換金性の高いモノと言いましたが具体的にはどのようなモノでしょう。
・配当金領収書
・支払期日の到来した公社債の利札
・送金小切手
・郵便為替証書
・他人振出の小切手
・その他
一般的に重要とされている項目です。
直ぐにお金に変えられるので、現金として会計処理します。
4.現金過不足
現金の会計処理をしていると実際あるものと合わないことがあると思います
その時に利用する勘定科目が「現金過不足」です。
例1
現金が帳簿では100円となっているが、実際は90円しかない。
例2
現金が帳簿では100円となっているが、実際は110円あった。
原因が分かればその通りに会計処理をすれば良いです。
しかし、原因がわからない場合には現実の現金の金額と合わせるために一時的に「現金過不足」で会計処理を行っておきます。
決算時には勘定科目を変えなければいけません。
例3
期中に現金が10円少なかったので、会計処理した
借方10円の「現金過不足」が決算時まで原因不明だった。
例4
期中に現金が10円多かったので、会計処理した貸方10円の「現金過不足」が決算時まで原因不明だった。
決算時まで原因不明の場合は分からないけど増えていた(減っていた)を正式な勘定科目に変えるわけです。
5.まとめ
このように「現金」という何気ない項目でも、奥が深くなっています。
たまには、戦略的なテキトーさは武器になります。
では、ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)