今回は第3問目を解説していきます。
1.配点
日商簿記3級の、第3問目は全体の3割前後の配点になります。
2.出題内容
第3問目の出題は基本的に試算表です。そこから売掛金明細・買掛明細を求める問題も多く見受けられます。
※損益計算書・貸借対照表が出題される回もあります。
3.試算表の種類
一概に試算表と言っても3種類あります
①残高試算表
②合計試算表
③合計残高試算表
こちらの3種類です。
4.試算表の性質
試算表は基本的に、転記を間違えていないかを検証できます
簿記は貸借で金額が一致すること(貸借平均の原理)が原則です。
仕訳で貸借同じ金額にしている以上転記が正しく行われていていれば貸借は一致するはずですよね。
ですが、勘定科目を間違えている時などは試算表の性質では気づけませんので注意が必要です。
5.試算表の相違点
違うところは、総額表示・純額表示・両方かです
残高試算表 純額
合計試算表 総額
合計残高試算表 両方
この違いがあります。
6.総額と純額の違い
例えば、現金の場合
当期支払った現金が100円、受け取った現金が110円としましょう。
ですので、総額表示(合計試算表)の場合借方110円 貸方100円それぞれ記入します。
合計残高試算表の場合両方表示すれば良いだけです。
基本的には試算表の横に頭の中で仕訳した数字を試算表の勘定科目ごとの横に記入しておけば集計するだけなので後で楽だと思います。
7.売掛金明細・買掛金明細
商店ごとの明細が必要になります。
そして、売掛金明細・買掛金明細は試算表上での売掛金・買掛金の明細です。
ですので、それぞれ試算表上の売掛金・買掛金の金額と一致する点に注意が必要です。
異なっていたら、どこかが間違えていると判断しましょう。
8.二重仕訳
例えば
問題文に、「現金の増減」「商品の売上高」等勘定科目別に資料が与えられたとします。
そしたら、商品を売り上げて現金で受け取った場合はどうでしょう。
よって、「現金の増減」に売り上げにより現金で受け取った。
同じ仕訳になりますので、2回同じ仕訳をしないように注意しなければなりませんよね。
その為に、資料を見た段階でどちらかを線で消しておきましょう。
そうすれば、同じ仕訳を間違えて2回してしまう心配がなくなります。
9損益計算書・貸借対照表の作成
決算整理後試算表からの損益計算書・貸借対照表の作成の場合は簡単です。
損益計算書や貸借対照表は第5問に出題される「精算表」の作成にも含まれます。
ですので、あまり出題されないとはいえ勉強しておいた方が良いでしょう。
10.まとめ
また、損益計算書や貸借対照表作成が出題される場合もあります。
ですが、まずは仕訳です
仕訳が完璧に出来れば、あとは「書き方」だけです。
順を追って勉強されてください。
では、ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)