1.財務会計とは
投資家に財務情報を開示したり株主と債権者・株主と経営者の利害を調整する為に行われます。
前者を情報提供機能後者を利害調整機能と言い、財務会計の機能とされています。
情報提供機能
分かりやすいので株式で説明します。
会社は株式を発行します。
その株式は市場において取引され需要と供給のバランスにより時価が決定されます。
その為、会社の状況が分からないで株式を売買するリスクを負ってまで取引する方はいません。
これは、パソコンを買いに行ってスペックが全く分からない状況で購入する人がいないのと同等です。
適正価格かもわからないからです。
ですので、パソコンのスペックを説明して初めて買って貰えるかもしれません。
同様に、会社の財務情報を投資家に知らせる手段として複式簿記を利用して「財務諸表」を開示します。
利害調整機能
①株主と経営者
会社の持ち主は株主です。
その株主が経営者に経営を任せているわけです。
その為、財務会計によって適正に会計処理していれば株主はその財政状態や経営成績を知ることが出来ます。
②株主と債権者
株主は配当を得たり、株価の上昇により利益を得ることが出来ます。
債権者からするとそれは良いことではありません。
もし、自分が会社にお金を貸しているとしてその会社が利益がでたからと株主に配当していたら心配になりますよね。
ですので財務諸表を基に「分配可能額」という限度を設けて「それ以上は配当禁止ですよ。」としています。
このように大きく分けて2つの機能を持ち、それらの機能を果たすために財務会計は行われます。
2.管理会計とは
管理会計は内部経営管理者に対してコストの状況などを報告します。
経営管理の為に原価・資金・予算を管理したり投資を行う際の意思決定をする際に利用します。
自分が経営を行っていることを想定すれば分かりやすいと思います。
自分の会社のことを何も分からない状況で経営したりは出来ませんよね。
さらに、高価だけど欲しい機械などを購入する時に、今の機械とどれくらいの違いがあるのか知りたいですよね。
そのような時に計算の仕方が管理会計にはあるわけです。
3.財務会計と管理会計の違い
大きく違うのは報告対象と目的です。
財務会計は利害関係者に対しての報告。
管理会計は内部経営管理者に対しての報告。
それぞれ報告対象が異なります。
また、財務会計は機能の通り情報提供機能と利害調整機能を有しているの対して管理会計は経営管理の為に行われます。
さらに、財務会計は起きた取引を帳簿に記帳していくため過去のことを計上します。
これに対して、管理会計は投資を行ったりする際にも利用するため未来の原価も考慮します。
財務会計と管理会計はとても大きな括りである為に抽象的です。
ですので、会計について勉強される方は1つ1つ丁寧に見ていけば理解していけます。
会計について勉強するつもりの無い方はこちらでご紹介した報告対象や目的が違うことを基準として計算の方法が分かれていることを理解されてください。
まとめ
報告対象
財務会計 利害関係者
管理会計 内部経営管理者
目的
財務会計 情報提供・利害調整
管理会計 経営管理
原価
財務会計 過去原価
管理会計 過去原価+未来原価
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)