製造間接費は材料費労務費のように、明確に区別することが難しいからと言えるでしょう。
結論
結論から言えば、その他という認識のもとどのように処理すれば適切な方法となるのかを考えていく必要があります。
1.製造間接費とは
製造間接費とは、材料費・労務費・経費のうち製品一個あたりいくらかかったか把握できないものです。
例えば以下の通りです
・棚卸減耗費
・間接工の賃金
棚卸しをしてみたら材料がなくなっている場合は、その材料費の金額も製品を作ろうとして発生した金額です。
また、製品を直接作っている工員さんの賃金は製品1個あたりどれくらいの時間がかかったかで、計算できます。
ですが、手助けをしているような間接工の賃金に関しては、直接的に製品1個あたりどのくらいの時間を要したかが分からないことが多いのです。
ですから、そのような製品一個あたりどれくらいの金額がかかったか計算できないものをまとめたものが製造間接費です。
2.その他という認識
費目別計算においては、材料費・労務費以外を経費とします。
勉強していて疑問に思うのが材料費・労務費は毎回載っていますよね。
ですが、残りの部分が製造間接費であったり経費であったりするのです
これは経費というのは材料費・労務費以外であり、製品一個あたりいくらかかったか明確に計算できるものが少ないと言えます。
ですから、製造直接費がない場合には製造間接費として間違いないわけです。
なんでだろうと疑問に思う方もいるでしょうから、しっかり覚えておきましょう。
その視点を持って考えていきましょう。
3.製造間接費の重要な3つのポイント
製造間接費の重要な3つのポイントは以下の通りです。
3-1.予算
先ずは、予算です
[st-kaiwa1]製造間接費は原則として部門別に管理していきます♪
その上で重要となるのが予算です。
これくらいかかるだろうと考える金額を予算というわけです。
そして予算の設定方法は以下の通りです
・固定予算
・公式法変動予算
・実査法変動予算
このように、変動する予算をしっかり操業度に合わせて考えていくかどうかにより予算の設定が変わってくるわけです。
3-2.基準操業度
次に、基準操業度です
操業度と言われて説明ができる方は少ないかもしれません。
直接製品にかかった材料費・労務費を基準として、割り振っていくことも考えられますが、原則として時間とします。
基本的に、手作業なら直接作っている人が何時間かかったのか、機械で作っているなら機械を動かしている時間が何時間だったのかで考えます。
そして予算をこの操業度で割れば、1時間あたり製造間接費がいくらかかったのかが分かるわけです。
3-3.実際との比較
最後に実際との比較です
そうすることで、元々計画していた予算を実際の時間に当てはめていくことができるのです。
どこで把握されるのが以下の2つの差異です
・操業度差異
・予算差異
操業度差異は、機械で製造している場合なら機械を無駄なく動かしていたかどうかが把握できます。
この中でも分かりづらいのが操業度差異かもしれません。
ですが固定費を考えてみれば簡単にわかってしまいます
機械で作業している場合なら、変動費は機械で製品をつくるなんらかの過程で発生します。
ですが固定費は、機械を動かしても動かさなくても発生するものです。
つまり1ヶ月いくらで機械を借りている場合、機械をどれだけ動かしても同じ金額なわけです。
計算式からいっても、固定費用割る分母の時間の金額が多ければ多いほど、製品一個あたりの費用は安くなります。
結論:製造間接費はその他
製造間接費の重要な3つのポイント
・予算
・基準操業度
・実際との比較
細かいことを考えているとそれが何なのか忘れてしまいます。
それが何なのかがわかればその内容を理解しやすくなるわけです。
ある程度飛ばしても何度も見直しどのようなものだったか把握する必要があります。
それの繰り返して計算問題も簡単に思えてくるはずです。
では今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました