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固定資産の会計処理【簿記】

1.固定資産とは

 

固定資産というと比較的高価なものをイメージするのではないでしょうか。

 

基本的には建物や土地などですよね。

 

その通りで企業が1年以上にわたって使うモノを言います。

 

具体的には以下の通りです。

 

①建物

事務所、店舗、倉庫、工場など

 

②備品

事務所で使う机、椅子、陳列に使う棚、金庫、PC類など

 

③車両運搬

企業で使うトラック・乗用車など

 

④土地

事務所や店舗などの敷地

 

2.固定資産の取得

 

固定資産を取得するとは固定資産を購入することを言います。

 

取得した時には、登記料や手数料引き取り運賃などの付随費用を仕訳帳に計上するそれぞれ固定資産の金額に加算します。

 

これは、固定資産を購入するのに掛ったお金だからです。

 

購入した価格を購入代価と言い付随費用を含んだ価格を購入原価と言います。

 

例1

会社で使用する予定の陳列棚を付随費用1000円を含んだ5万円で取得し現金で支払った。

 

借方 貸方
備品 50,000円 現金 50,000円

 

3.固定資産の売却

 

固定資産を売却するとは固定資産を売ることを言います。

 

固定資産を売る際に売るときの金額と売れた金額との差額を利益なのか損失なのかで把握します。

 

帳簿価額 > 売却価額

 

借方 貸方
現金など  ××× 固定資産 ×××
固定資産売却益  ×××

 

帳簿価額 < 売却価額

 

借方 貸方
現金など ××× 固定資産 ×××
固定資産売却損 ×××

 

固定資産は基本的には決算時に減価償却と言って、少しずつ費用化していきます。

 

その費用化した後の金額と売却価額を比較して利益なのか損失なのか計上していきます。

 

例2

 

帳簿価額3万円の椅子を現金5万円で売却した。

 

借方 貸方
現金 50,000円 固定資産 30,000円
固定資産売却益 20,000円

 

例3

 

帳簿価額5万円の椅子を現金3万円で売却した。

 

借方 貸方
現金 30,000円 備品 50,000円
固定資産売却損 20,000円

 

4.固定資産を直す

 

固定資産を利用していくと壊れたりしますよね。

 

その場合には修繕費という勘定科目を使って費用を計上します。

 

例4

 

壊れていた固定資産を直し1万円を現金で支払った。

 

借方 貸方
修繕費 10,000円 現金 10,000円

 

これを「収益的支出」と言います。

 

ただし、耐用年数と言って減価償却をする際などに「これ位使えるだろう」と見積もる年数が伸びる場合。

 

価値が増加するような場合は固定資産の価額に含めて会計処理します。

 

例5

 

事務所自体の改良を行い現金で10万円支払い価値が増加した。

 

借方 貸方
建物 100,000円 現金 100,000円

 

これを資本的支出と言います。

 

5.まとめ

 

固定資産は長期的に使用するものであり慎重に会計処理されなければいけません。

 

その為、理解しづらいよなところも多々出てくるかと思います。

 

また、「減価償却」などは決算時に行う会計処理である為決算時の会計処理として別の記事でも取り上げていきます。

 

では、今回は以上です

ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)

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