そんな時にやってくるのが予定であり、実際原価計算の黒船と言えるでしょう。
結論
結論から言えば、実際に予定を利用していくとメリットが多く、難しく感じますが、逆に簡単にしようと考えている意図もあるのです。
1.予定価格とは
予定価格とは、簡単に言えば予想することです
ですから、材料で考えた場合以下のようになります。
このように考えて予定の計算を進めていくのです。
そうすることで様々なメリットがあるため、予定はとても大切なことと言えます。
2.なぜ理解しづらいのか
予定は単純に価格が2つ登場するためデータの量が増えます
それだけでややこしくなってきてしまうのです。
また、価格だけ予定を使ったり、製造間接費だけ差異が2つ出てきたり、標準原価計算になるとさらに詳細な差異が沢山出てきます。
そのような計算をしていると、そもそも何を行っているのかすら忘れてしまうのです。
3.工業簿記や原価計算において予定価格を利用する際のポイント【3選】
工業簿記や原価計算において予定価格を利用する際のポイント【3選】は、以下の通りです。
3-1.差異分析
先ずは、差異分析です
価格を予定で計算するということは、実際との間に差異が生まれるわけです。
しっかり差異を把握していくことで、今後管理していくことが可能になり改善することもできるようになるのです。
差異の計算のことに関しては、こちらで紹介しているのでご参照ください。
3-2.管理しづらい影響を排除
次に、管理しづらい影響を排除することです
商品を製造している場合、商品の製造原価には出来る限り管理しやすいようにまとめていきたいのです。
数量は商品を作ってる差異に、節約したり自社でどうにかできますが、価格は市場の影響を受けたりするので、管理しづらいのです。
ですから、標準原価計算など以外では、予定価格を利用して行きます。
3-3.簡単
最後に、簡単ということです
予定を利用することで、実際の数量が分かれば簡単に元帳などをつけていくことができます。
なぜなら価格は、全て予定で良くなっているため、価格は同じ単価で計算されるからです。
このように勉強しているとややこしく感じてしまう予定ですが、実際には簡単に行っていくためのものであったりもします。
結論:あくまでも予想
工業簿記や原価計算において予定価格を利用する際のポイント【3選】
・差異分析
・管理しづらい影響を排除
・簡単
例えば、自分で何か1個つくることを考えた場合に、何回も作っていれば1個あたりどれくらいの材料が必要か、予想がつくはずです。
ですが、価格というのは変動しているため、いくらで材料を買えるか分からないことが多いでしょう。
このように考えれば、予定の計算も簡単に行うことができます。
自分に置き換えて考えてみることも大切と言えるのです。
では今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/