1.決算とは
決算日に日々仕訳帳から総勘定元帳への記入を行ってきたものを締め切ります。
その締め切った帳簿を基に『損益計算書』や『貸借対照表』を作成します。
その一連の流れを「決算」と言います。
決算を行うことで財政状態や経営成績が明らかになります。
つまり、今資産・負債・資本がいくらあるのか。
また、会計期間中の収益と費用がいくらで利益(又は損失)がいくらであったのか可視化することが出来ます。
株式会社の決算日に決まりはなく3月31日が多いですが個人商店は決まっています。
12月31日です。
そこから2月16日から3月15日の確定申告の日に合わせて計算していきます。
2.決算手続き
①決算整理前に『決算整理前試算表』を作成します。
②「決算整理仕訳」を行い『総勘定元帳』への転記を確かめる為『決算整理後試算表』を作成します。
③「損益」勘定を設けて収益と費用を計上します。
④その利益(又は費用)を資本に振り替えます。
⑤貸借対照表項目を『繰越試算表』を作成します。
⑥帳簿の「損益」勘定を基に『損益計算書』を作成します。
⑦『繰越試算表』を基に『貸借対照表』を作成します。
3.決算整理
期中で取引した帳簿の記載では正しい財政状態や経営成績が表示できない部分があります。
その調整を行うことを決算整理と言います。
また、決算整理を仕訳して調整することからそれらの仕訳を「決算整理仕訳」と呼びます。
①現金過不足等の整理
期中において現金と帳簿の残高が合わず仮に設けていた勘定を確定させます。
②貸倒引当金の設定
債権のある会社が倒産しそうなリスクを見て先に費用化しておく会計処理です。
③売上原価の算定
期首にあった商品に当期仕入れた商品の金額を足して期末にある商品の有高を控除します。
期首商品+当期商品仕入高-期末商品棚卸高=売上原価
このように期中に売上げた商品の原価を算定します。
④有価証券の評価
有価証券は株や公社債等です。
これらは、日々金額が変動します。
その金額を反映させる処理です。
⑤固定資産の減価償却
固定資産は長期的に使用するモノです。
ですので、その使用に伴って費用化する会計処理を「減価償却」と言います。
⑥費用・収益の見越し・繰延べ
費用・収益も来年度分まで支払ったり受け取ったりした場合は適正に当期の分が計上されていないかもしれません。
その場合に当期の分を適正に費用・収益として会計処理します。
このように決算に手続きを行います。
今回は網羅的に理解して頂くために全体を抽象的に記載しました。
詳細に関しては別の記事で示していきます。
是非、今回は全体像を把握する為の一助とされてください。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)