通常の簿記は形式的に覚えてしまう人が多く、現金は資産だから借方で増えると覚えてしまっている方が多いと思います♪
勿論間違えではありませんが、今回ご紹介する簿記の5大要素と取引の8要素の組み合わせにより複式簿記が成り立っていること。
また、その中に詳細な勘定科目があることを理解していると、大分話は違うと思います。
ですから、初学者の方は勉強の基礎として、勉強されてきた方は普段行っている仕訳の仕組みを知る機会として、見てみてください♪
1.簿記の5大要素
複式簿記において簿記の5大要素というものがあります。
資産・負債・費用・収益・純資産(資本)の5種類のことを言い、複式簿記では取引が行われたら、双方向の要素がこれ等の5要素のどこに分類されるかが記帳の基礎になります。
参考記事:簿記の5大要素
2.取引の8要素
取引の8要素は複式簿記において、取引の双方向の要素が簿記の5大要素のどれに当てはまるか、またその組み合わせにより仕訳がなされます。
借方 | 貸方 |
---|---|
①資産の増加 | ②資産の減少 |
③負債の減少 | ④負債の増加 |
⑤純資産(資本)の減少 | ⑥純資産(資本)の増加 |
⑦費用の発生 | ⑧収益の発生 |
基本的にこちらの8種類の要素の組み合わせにより取引が行われているということです。
例えば、商品の仕入れの際の仕訳はどうでしょう。
借方 | 貸方 |
---|---|
仕入 ××× | 現金預金 ××× |
借方『仕入』は、⑦費用の発生。
貸方『現金』や『当座預金』等の預金は、②資産の減少に該当しますよね。
では、掛けによる売上の場合はどうでしょう。
借方 | 貸方 |
---|---|
売掛金 ××× | 売上 ××× |
借方『売掛金』は、①資産の増加。
貸方『売上』は、⑧収益の発生に該当します。
このように、借方と貸方のいずれかの要素の組み合わせにより、仕訳がなされることになります。
注意収益の減少や、費用の減少は通常の取引から発生することは考えられていないので、要素にはなっていないが、便宜上行われる仕訳はあるので注意が必要です。
まとめ
このように、簿記の5大要素と取引の8要素により、仕訳がなりたっている仕組みを知って頂けたかと思います。
複式簿記の仕訳に関しては、この仕組みが全てと言っても過言ではないくらい大切です
後は、細かい勘定科目が簿記の5大要素のどこに含まれるのか。
そして、金額をどのようにして計算するのかが分かれば全ての仕訳が行えます。
仕訳ひとつにしても、このように分解してみると理解しやすいと思いますので、先ずは今回ご紹介した内容を覚えましょう
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^-^)/