1.有価証券の評価
有価証券は取得目的に応じて分類されます。
3級では売買目的の有価証券が大切になります。
つまり、株や社債を最初から売る為に取得する場合です。
売る為に取得するということは市場における価格の変動によって(時価)評価を変えなければいけません。
その為、有価証券の価格が上がった場合は「有価証券」を増やすとともに「有価証券評価益(収益)」勘定を貸方に計上します。
これに対し、市場の価格が減少した場合「有価証券」を減少するとともに「有価証券評価損(費用)」勘定を借方に計上します。
帳簿価額 < 市場価格
有価証券 ××× / 有価証券評価益 ×××
帳簿価額 > 市場価額
有価証券評価損 ××× / 有価証券 ×××
2.現金過不足の整理
現金過不足は期中時点において帳簿と実際に差額があるが原因不明のため一時的に設けていた勘定です。
ですが、期末時点で未だ原因不明の場合は勘定科目を振り変えなければいけません。
現金過不足が借方に残っている場合現金が足りなかったということなので借方に「雑損(費用)」勘定に計上します。
これに対し、「現金過不足」勘定が貸方に残っている場合現金が多かったということなので貸方に「雑益(収益)」勘定に計上します。
現金過不足が借方残高
雑損 ××× / 現金過不足 ×××
現金過不足が貸方残高
現金過不足 ××× / 雑益 ×××
現金に関する会計処理は以下の記事でご紹介しています。
http://masutann.com/%e7%8f%be%e9%87%91%e3%80%90%e7%b0%bf%e8%a8%98%e3%80%91/
3.引出金の整理
期中において「資本金」勘定を綺麗にしておくために設けた「引出金」勘定を「資本金」勘定から控除して確定します。
資本金 ××× / 引出金 ×××
引出金に関しては以下の記事でご紹介しています。
http://masutann.com/%e8%b3%87%e6%9c%ac%ef%bc%88%e7%b4%94%e8%b3%87%e7%94%a3%ef%bc%89%e3%81%a8%e5%bc%95%e5%87%ba%e9%87%91%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82%e3%80%90%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e4%b8%bb%e8%b2%b8%e5%80%9f%e3%80%91/
4.消耗品の処理
消耗品の会計処理は取得した際に費用としておく処理と資産としておく会計処理があります。
いずれにしても期末時点での会計処理が必要です。
取得した際に費用としておく会計処理では期末時点で使用していない分を「消耗品(資産)」勘定に計上します。
これに対し、取得した際に費用としておく会計処理については期末時点で使用した分を「消耗品費(費用)」勘定に計上します。
逆の発想をしているだけなので注意してください。
取得時点で費用としている場合
消耗品××× / 消耗品費 ×××
取得時点で資産としている場合
消耗品費 ××× / 消耗品 ×××
5.まとめ
基本的に決算時点では取引よりも正しい金額や勘定に修正する処理が多くあることが分かると分かりやすいと思います。
今回取り上げたものは考え方を知らないと分かりづらいかもしれません。
ですが、分かってしまえば忘れないような簡単なものが多いです。
是非一度完璧に覚えてしまいましょう。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)