そんな中でも、簿記の基礎の中でも前提的な部分があるんです。
結論
結論から言えば、検定ではあまり出題されませんが、勉強する上で大枠が分かり、簿記に対する理解の一助になってくれます。
1.簿記の基礎とは
中でも有名なのは簿記の5大要素×取引の8要素です。
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【仕訳】簿記の5大要素と取引の8要素
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この知識は、簿記を行う上で直結しているので、検定においても知らなければいけない知識です。
ですが、簿記の技術としてどのように行うのかだけではありません。
例えば、以下のことです
・なぜ行うのか
・機能
・前提
このようなことは、会計士や税理士では良く学びます。
2.簿記の基礎を学ぶ意味
簿記の基礎が検定であまり出題されないとすれば、なぜ勉強するのでしょうか。
なぜ行うのかなどの前提は、勉強を行う上で理由にあたります。
物事は理由が分からなければ基本的にやる気が出ません。
と言う抽象的な理解だとモチベーションにも繋がりません。
3.簿記の基礎の基礎【3選】
簿記の基礎の基礎【3選】は、以下の通りです。
3-1. 制度会計(簿記をやる意味)
先ずは、制度会計です
制度会計は、制度として行われる会計のことを指します。
この3つの法律です
・会社法
・金融商品取引法
・税法
これらの要請に基づき、「財務諸表」や「計算書類」は作成されます。
その、要請に基づくために複式簿記は大切なのです。
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企業会計とは【まとめ】
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3-2.利害調整機能と情報提供機能(会計の機能)
次に、利害調整機能と情報提供機能です
なぜ法律によって規制されるのかと言うと、ざっくり言えば、しっかりやるためです。
このような要請に基づきます
会社法→お金等を返してほしい人保護
金融商品取引法→投資を行う人保護
税法→租税の公平性
「会計基準」などの一定のルールに従って帳簿をつけていることが分かれば、ちゃんと行っていることが分かるのです。
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財務諸表と財務会計の機能
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3-3.ギルマンの3公準(簿記の前提)
最後に、ギルマンの3公準
ギルマンという人物により提唱された、どのようなものに企業の会計を適用するかという前提です。
以下の3つがあります
1.企業実態の公準
2.継続企業の公準
3.貨幣的評価の公準
3-3-1.企業実態の公準
会社を投資している人と分けて考えて、会社が直接関係している取引に会計を適用するという公準
3-3-2.継続企業の公準
会社はずっと続くという前提で会計を行うという公準
3-3-3.貨幣的評価の公準
お金で表せれるものに会計を適用する公準
結論:手段だけでなく理由等も知りましょう
簿記の基礎の基礎【3選】
・制度会計
・利害調整機能と情報提供機能
・ギルマンの3公準
なぜ行うのかの部分や前提が理由であり、簿記の方法は機能を果たせるように工夫されるに過ぎません。
ただ、その機能自体やなぜ行うのかなどの基礎を知らなければ、幹の無い木に葉をつけようとしているように感じます。
資格に出題されるかどうかとは別に、勉強の本質を掴み、幹をしっかり学んでいきましょう。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/