将来に入ってくるキャッシュフローを意識して考えていくのです。
結論
結論から言えば、減損損失を認識・測定していく過程について把握すれば簡単と言えます。
1.減損損失とは
固定資産の収益性の低下を反映させるために、帳簿価額を減額させます。
蓋然性基準が採用されているので、減損する可能性がある程度見込まれている必要があります。
『これは普通に考えれば収益性低下してるでしょ!』と考えて損失を計上しているのに、戻し入れることが出来たら経営者が自由に利益を調整できてしまうからです。
2.収益性の低下
収益性とは資産との関係において如何に利益をもたらすかについて考えられます。
少ない資産で大きな収益を得て利益をあげていくことを収益性があると表現するのです。
つまり取得した時の帳簿価額を減価償却して、それよりもこれから得られる収益が低下している状態と言えます。
3.減損損失が簡単に理解できるようになるポイント【3選】
減損損失が簡単に理解できるようになるポイント【3選】は、以下の通りです。
3-1.帳簿価額と割引前将来キャッシュフロー
先ずは、帳簿価額と割引前将来キャッシュフローです
認識する際に『ほぼ確実に減損してるでしょ』と考えるために、割引前将来キャッシュフローを用います。
割引計算を行えば金額が低くなるわけですが、割引計算を行う前の金額で既に帳簿価額より低ければ『ほぼ確実でしょ』と考えれれます。
帳簿価額と割引前キャッシュフローの比較は減損損失を認識する為の基準です。
3-2.使用価値と正味売却価額
次に、使用価値と正味売却価額です
『減損損失を認識することは分かったけど、じゃあいくらにするのか』って話しが考えられます。
簡単に言えば、使ったらいくら入ってくるのかと売ったらいくら入ってくるのかと言えます。
どちらか大きい方としているのは、わざわざ入ってくるお金が低い方を選ぶことは無いからです。
『あ、使った方が得だけど売ろう』とはなりませんよね。
3-3.損失
最後に、損失です
減損損失はあくまでも損失の計上と言えます。
損失は特別に計上されるものであり、経常的に発生するものではありません。
自由に減損損失を計上できるわけでは無く、検討する必要があるのです。
結論:本質を掴む
減損損失が簡単に理解できるようになるポイント【3選】
・帳簿価額と割引前将来キャッシュフロー
・使用価値と正味売却価額
・損失
当期における適正な価額を計上するのが会計の本質と言えます。
この本質さえ覚えておけば減損損失以外でも紐解いていくことが出来るでしょう。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/