簿記でよく見かける「代金は掛けとした」この記述。
いくつかのポイントを押さえて頭を整理しておきましょう。
結論
結論から言えば、営業取引なのか否か、買った側なのか売った側なのかの2つで分かれます。
1.代金は掛けとした
代金は掛けとした場合に、文章から勘定科目を想像していた方にとっては混乱してしまう部分です。
「現金で支払った」と聞けば現金しか出てこないのにも関わらず、様々な勘定科目が登場します。
「ちょっと落ち着いてくれ」と言いたくなる部分かもしれません。
2.難しくはない
ですが、そんなことはなく知らないだけです。
あまり難しく考えずに挑むことが大切です。
3.簿記で「代金は掛けとした」場合の会計処理ポイント【3選】
簿記で「代金は掛けとした」場合の会計処理ポイント【3選】は、以下の通りです。
3-1.後で支払い
先ずは、後で支払いです
「掛けとした」とは今支払わないこと、つまり後で支払うことを言います。
一方でモノやサービスを提供している場合には、受け取れる権利や支払わなければいけない義務は通常生じているのです。
モノをあげたのに、お金は受け取れるか分からないなんて無責任はありませんよね。
この場合には、仕入れたけど支払ってはいないので、掛として記帳は行うのです。
3-2.本業なのか
次に、本業なのかです
八百屋なら野菜を売った場合、魚屋なら魚を売った場合、本業による取引なのかで判断します。
本業なら、売掛金・買掛金
本業以外なら、未払金・未収入金
注意しなければいけないのは、本業でなくても取引が行われる可能性がある点です。
ただし、車屋さんの場合には買掛金で処理するのです。
3-3.売ったのか、買ったのか
最後に、売ったのか、買ったのかです
売った側なのか買った側なのかにより、逆の立場に立っていることに注意です。
売った側→売掛金未収入金
買った側→買掛金未払金
会社ではどちらの立場に立つこともあるので両者の仕訳を覚えておきましょう。
結論:本業か否かと立ち位置
簿記で「代金は掛けとした」場合の会計処理ポイント【3選】
・後で支払い
・本業なのか
・売ったのか、買ったのか
本業による取引から生じたのか、自信が売った側なのか買った側なのか立ち位置を明確にしていきましょう。
本業かつ売った側→売掛金
本業以外かつ売った側→未収入金
本業かつ買った側→買掛金
本業以外かつ買った側→未払金
覚えてしまえば迷うことなく会計処理ができます。
では今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/