今回は、【日商簿記3級】第5問をご紹介していきます。
1.配点
配点は全体の30%前後です
配点が多く重要な部分になります。
2.出題内容
「精算表」からの出題がほとんどです
※たまに決算整理前試算表から財務諸表の作成が出題される時があります。
3.精算表の表示方法
『精算表』を作成していく流れは以下のようになります。
精算表
①「試算表」
②決算仕訳を修正
③「損益計算書」
④「貸借対照表」
作成する流れで貸借それぞれ①~④が表示されます。
それが、「当期純利益」または「当期純損失」となります。
4.精算表の役割
精算表は、「財務諸表」を事前に計算するのに役に立ちます
実際に作成すると訂正が大変ですが、全体の流れが見えるので間違えていたら事前に修正できます。
5.回答手順
「未処理事項」があれば「決算整理仕訳」に先に処理を行います
これは、当期における一年間の処理に基づいて決算を行います。
ですので、先に処理を行わなければいけないことが分かると思います。
それぞれを「修正記入」に表示します。
「試算表」の数字に「修正記入」に表示した数字を加減算します。
その加減算した結果を資産・負債・資本なら「貸借対照表」に収益・費用なら「損益計算書」に表示します。
資産・負債・収益・費用・資本に関わらず同じです。
例えば、現金が試算表の借方に100円あったとします
そして、修正記入の借方に10円と書いたとしたら「貸借対照表」の「現金」借方に110円と記入します。
これに対し、「借入金」が試算表の貸方に100円あったとします。
「修正記入」の貸方に10円と書いたとしたら、「貸借対照表」の「借入金」貸方に110円と記入します。
「修正記入」の借方に10円と書いたとしたら、「貸借対照表」の「借入金」借方に110円と記入します。
その他、資本・収益・費用全てにおいて同様です
あまりこのような考え方をすると理解が浅くなりますが、解答するための技術としては利用できます。
試算表に表示されているのが借方なのか貸方なのか。
ですので、修正仕訳と決算仕訳が解けてその項目が「貸借対照表」なのか「損益計算書」の項目なのかが大切です。
では、ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)