この質問の回答は、人により結構はっきり分かれます。
結論から言えば、工業簿記が苦手な人でもいくつかの大切なことを抑えれば、簡単に得意になることができます。
1.工業簿記とは
工業簿記は、商品を製造する際において、利用する簿記です
簿記検定で有名な日商簿記1、2級の科目においても出題されます。
ですが、これに対して苦手な人はなかなか得意になれない科目でもあります。
ですから、なぜ難しく感じるのかを考える必要があるのです。
2.工業簿記はなぜ難しく感じるのか
日常的に微妙に聞いたことがある言葉が多いからだと感じています
ですが、そこには『原価計算基準』のもと、ある程度用語も決まっていることがあります。
例えば、材料費にしても会社の中で材料は色々なものがあり、計算方法も違います。
仕入れた材料や工具などは合理的に5つの種類に分けられ、それぞれ計算方法が異なります。
とりあえずこの5種類と計算方法を知っていなければ、計算できません。
そのまま5種類の中の名称で出題されないにしても、計算すべき資料ならその中のどれかに分類できます。
教科書に載っている黒字ないし太字になっているようなところをどのようなものなのかを考えていく必要があるのです。
注意
検定を受ける場合には、あまり細かい部分までは考える必要ありません。ただ、勘定連絡図ひとつひとつがどのように計算できるのかを抑えていけば良いのです。
3.工業簿記を難しく感じる人が簡単に出来るようになる考え方【3選】
工業簿記を難しく感じる人が簡単に出来るようになる考え方【3選】は、以下の通りです。
3-1.『原価計算基準』
先ずは、『原価計算基準』です
ですが、この基準は実務でどの会社でも利用できるように、普遍的な部分だけ記載されています。
また、半世紀以上前に作成されているために多少読み解きずらい部分もあります。
ですから、それを読み解きやすく解説している参考書を選択する必要があるのです。
3-2.勘定連絡図
次に、勘定連絡図です
工業簿記で1番大切なのが、勘定連絡図です。
勘定連絡図とは以下の流れを示した図です
材料費・労務費・経費
↓
仕掛品・製造間接費
↓
製品
↓
売上原価
↓
損益
工業簿記は、この中のどこを計算しているかが最重要項目になります。
そうすれば、教科書の目次を理解したようなものなので、得意になりやすいです。
3-3.形式と実質を分ける
最後に、形式と実質を分ける
ですから、現代の取引に対して処理がまだ確立されていなかったり、矛盾しているところが出てきます。
あまりにも矛盾してくると出題されなかったり、改正されることもあります
ですが、そこは分けて考えるのが賢明です。
今、どのような処理がされているのかを覚えて、矛盾しているところは気になれば研究するようにしましょう。
結論:苦手ではなく知らないだけ
工業簿記を難しく感じる人が簡単に出来るようになる考え方【3選】
・『原価計算基準』
・勘定連絡図
・形式と実質を分ける
もし、苦手だなと感じている方は、とりあえず『原価計算基準』の内容を理解していきましょう。
ですが、出来れば参考書と照らし合わせることが重要です。
なぜなら、専門用語はある程度分かっている人でなければ、理解不可能なことが多いからです。
誰でも分かるような参考書から入り、最終的に基準を読んで参考書の内容が浮かぶくらいにしていきましょう
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(^^)/