「相関しているが因果関係はない。」
このような言葉を聞いたことはないでしょうか。
これはそもそも何を意味しているのか考えていきます。
結果を出していくにあたり重要な考えになりますので知っていて損はないと思います。
1.相関関係とは
なにか1つの事象に対してもう1つの事象に関連性があることを言います。
例えば
・勉強時間を増やしていったら試験の点数が上がっている。
この場合は「勉強時間」という事象と「試験の点数」に相関関係があるといえます。
・仕事で残業して業務時間を増やしていったら増給した。
この場合には「業務時間」という事象と増給したという「給料」に相関関係があります。
2.因果関係とは
因果関係があるとは「原因」と「結果」の関係性を言います。
こちらに関しては何か1つの事象に関して「関連している」だけでなく因果の関係性がなければなりません。
つまり、原因と結果の関係があるのかどうかを考えていかなければならないので容易ではありません。
もう一度同じ例で見ていきましょう。
・勉強時間を増やしていったら試験の点数が上がっている。
この事象が因果関係にある場合
勉強時間を増やした「から」試験の点数が上がった。
・仕事で残業して業務時間を増やしていったら増給した。
この事象が因果関係にある場合
仕事で残業をして業務時間が増えた「から」増給した。
このように言いきれる形まで根拠が無ければいけないわけです。
3.両関係の相違
冒頭で述べた通り
「相関しているが因果関係はない。」
この関係性があります。
それは、同じように増えているからと言って因果関係にあるとは限らないからです。
・勉強時間を増やしていったら試験の点数が上がっている。
本当に「勉強時間」が増えたから「試験の点数」が上がったのでしょうか。
勉強時間が増えたことで今までとは違った方法で解くことが出来たので点数が上がった。
つまり、原因は「勉強時間」ではなく「解き方」にあったかもしれません。
また、点数がなんらかにより上がったことでモチベーションが高くなり、勉強時間が増えたという、逆の関係にあるかもしれません。
さらに、たまたまの可能性もあります。
・仕事で残業して業務時間を増やしていったら増給した。
業務時間を増やしたら仕事の効率が上がりそれを認められて増給した。
つまり、増給したのは「業務時間」は寧ろ少ないほうが良いがそれを上回る「能率」を身につけたのが原因かもしれません。
また、増給することが決まり多様な仕事を覚えてもらう為に仕事量を増やされていた可能性もあります。
さらに、こちらもたまたまの可能性も有ります。
このように相関関係にあるのか因果関係にあるのかで大きく関係性に違いがあります。
本当にそれは因果関係にあるのか冷静に判断していきましょう。
絶対とは言いきれないことであってもご自身が信じられる程度に因果の関係がある問題を改善していくことでそれなりの結果が付いてくるはずです。
では、今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)