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利息と時間価値【簿記】

1.利息と時間価値

 

「時間価値」という言葉を聞いたことありますか?

 

時間というのは、経営資源の内ヒト・モノ・カネと並ぶ第4の経営資源です。

 

何故そのような価値のあるものと捉えられるのでしょうか。

 

それは、時間があれば何か出来るからです。

 

今私が記事を書いていなかったとしたら他の用事を済ませることが出来ますよね。

 

遊ぶことも、寝ることも好きなことが出来ます。

 

逆を返せばそういった機会を犠牲にしているわけです。

 

これは、企業に関しても同様です。

 

ヒト・モノ・カネがあっても時間を大切にしていなければ企業は成り立ちません。

 

単純に従業員が仕事をサボっていたらなかなか商品が完成しないので労務費が高くなります。

 

これが商品の売価に付加されていけば市場の価値よりも高くならざるを得ず買われないので存続不可能になります。

 

このように時間は大切なモノであり、価値のあるものです。

 

分かりやすく言えば、銀行にお金を預けると利息が付きます。

 

これが、時間価値と言っても過言ではありません。

 

ご自分で100万円持っているとしてこれを銀行に預けることも出来れば株式を買うことも出来ますよね。

 

この機会が与えられる。言うなれば、色々お金を稼げる機会が得れるわけです。

 

また、今100万円あれば銀行に預けて利息を貰えますが1年後に100万円貰っても貰えたはずの利息は受け取れません。

 

つまり、早くお金を持っている事が時間価値的に大切なのです。

 

2.受取利息と支払利息

 

受取利息とは、利息を受け取った金額です。

支払利息とは、利息を支払った金額です。

 

例えば、銀行からお金を借り入れてその借入金に利息が決められているとします。

 

その利息を支払うのが支払利息です。

 

これに対し、取引先にお金を貸し付けた場合などに受け取れる利息が受取利息です。

 

どちらも利息であり受け取るのか支払うのかの違いだけです。

 

3.利息の会計処理

 

続いて会計処理を見ていきます。

 

借り入れ貸し付けの場合借り入れや(貸し付けた)時に支払うのか(受け取るのか)

 

返済時に、支払うのか(受け取るのか)よって会計処理が変わります。

 

現金の受け取り(貸し付け)時に利息を支払う(受け取る)会計処理

 

例1

 

銀行より100万円借り入れていた際に利息2万円を差し引かれた余りを現金とした。

 

借方 貸方
支払利息 20,000円 借入金 1,000,000円
現金   980,000円

 

例2

 

取引先に100万円貸し付ける際に利息2万円を差し引いて現金で貸し付けた。

 

借方 貸方
貸付金 1,000,000円 支払利息 20,000円
現金   980,000円

 

借り入れ(貸し付け)の返済時に利息を支払う(受け取る)会計処理

 

例3

 

借入れていた100万円を利息2万円とともに返済した。

 

借方 貸方
借入金 1,000,000円 現金 1,020,000円
支払利息     20,000円

 

例4

 

貸し付けていた100万円を利息2万円とともに受け取った。

 

借方 貸方
現金 1,020,000円 貸付金 1,000,000円
受取利息     20,000円

 

このような会計処理になります。

 

利息を含め「時間価値」を経営学や会計学ではとても大切に考えます。

 

色々な分野で当然にでてくるので理解されてください。

 

では、ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)

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