収益と費用は決算時に資本に振り替えられ利益又は損失が次期へと引き継がれます。
①会計期間における収益と費用は差額としての利益又は損失が経営成績として表示されることに意味があります。
ただし、計上した収益・費用の中には当期のものだけでない場合もあります。
つまり、まとめて払ったり受け取ったりする場合がありますよね。
①1年間分を先に支払ったり(受け取ったり)した場合すべてが当期の分ではありません。
②1年間分を後に支払ったり(受け取ったり)した場合もまだ支払ったり(受け取ったり)していなくてもその中には当期分が含まれているはずです。
会計上①を繰り延べ、②を見越しと呼び適正に会計処理を行うことで正しい会計期間に対応させていきます。
では、1つづつに分けて見ていきましょう。
1.費用の繰り延べ(前払費用)
先にまとめて支払った場合に当期分を残し来期分を来期に計上するため前払費用(資産)に変えておきます。
前払費用 ××× / 費用 ×××
2.収益の繰り延べ(前受収益)
先にまとめて受け取った場合に当期分を残し来期分を来期に計上するため前受収益(負債)に変えておきます。
収益 ××× / 前受収益 ×××
3.費用の見越し(未払費用)
来期に支払うとしている費用の中に当期分が含まれている場合当期にその分を未払費用(負債)として計上します。
費用 ××× / 未払費用 ×××
4.収益の見越し(未収収益)
来期に受け取る収益の中に当期分が含まれている場合当期にその分を未収収益(資産)として計上します。
未収収益 ××× / 収益 ×××
5.再振替仕訳
期末時点で当期分と来期以降分の収益・費用を見越し繰り延べて適正に処理します。
その後何も会計処理を行わないと資産・負債として残ったままになってしまいます。
そこで期首時点において期末に行った会計処理と逆に仕訳を行うで適正な会計期間に帰属させます。
費用の繰り延べ(前払費用)
費用 ××× / 前払費用 ×××
収益の繰り延べ(前受収益)
前受収益 ××× / 収益 ×××
費用の見越し(未払費用)
費用 ××× / 未払費用 ×××
収益の見越し(未収収益)
収益 ××× / 未収収益 ×××
このように仕訳を行います。
これらの仕訳を再振替仕訳と言います。
再振替仕訳を行うことで適正な会計期間に収益・費用を計上することが出来ます。
見越し・繰延べを先ずは金額の無い状態でチェックしてみましょう。
その後金額を含めて確認してみましょう。
月割り計算をして会計処理するまでの流れを掴めば完璧です。
今回は以上です♪
ご視聴ありがとうございました(*'ω'*)